「EXこだまグリーン早特」は「エクスプレス予約」および「スマートEX」会員向けの割引商品です。

EXこだまグリーン早特はグリーン車の料金が格安になると言われていますが、実際に乗ってみた感想とともに紹介します!

また、EXこだまグリーン早特は「ぷらっとこだま」のグリーン車用と比較した結果安いのかについても調べてみました。





EXこだまグリーン早特はグリーン車の指定席料金が格安に?

「EXこだまグリーン早特」は「こだま」号のグリーン車を格安で利用できる切符です。

驚くことに、「EXこだまグリーン早特」は普通車の指定席はおろか、区間によっては自由席よりもお得になります。

「EXこだまグリーン早特」についてしばしば、「普通車で行くよりも安い!」と言う噂も耳にします。
実際、こんなYoutube動画も上がっているほどです。

「お金がないので新幹線グリーン車で東京に行こう&N700系グリーン車解説」(ドリチソ/週末セレブ氏)という動画で、なんとお得なチケットで普通に乗るよりもお得に新幹線を利用されています!

そこで本当に普通車よりも安いのか調べてみました。

「EXこだまグリーン早特」は原則として東海道新幹線の「こだま」号であればどの駅からでも乗降できます。

ただし、特定特急券の発売区間(具体的には隣駅同士と、東京~新横浜、三島~静岡、静岡~浜松、豊橋~名古屋の各区間)の発売はありません。

これらを除外した各区間の通常期の普通車指定席の正規運賃と「EXこだまグリーン早特」の料金を比較したところ、なんと全ての区間で「EXこだまグリーン早特」の方がお得だと言う事がわかりました!

料金の比較表はこちらになります。

引用:JR東海

例えば東京~静岡間の場合、通常期の普通車指定席であれば6470円であるのに対し、「EXこだまグリーン早特」であれば6140円で利用できるのです。

「なーんだ、たった300円差かよ」と言ってはいけません。

快適なグリーン車に普通車指定席よりも安く乗ることができるのでお得と言わざるを得ません!

 

さらに、距離が300キロを超える場合(東京・品川発であれば三河安城以西)、なんと自由席で移動するよりもお得になるのです。
※自由席は指定席を利用するよりも価格が安く、普通車の中で最も安い価格で新幹線に乗ることができる為、比較の例として取り上げています。

東京~名古屋間を例に取ると、正規の普通車自由席の運賃は10560円ですが、「EXこだまグリーン早特」なら9170円!なんと1000円以上も安くなるのです。

自由席よりも安い、高かったとしてもほんの数百円足しただけでグリーン車に乗れるのであれば、これはお値打ちと言うしかありません。

新幹線「こだま」は各駅で停車するため、新幹線「のぞみ」と比べると時間がかかってしまいます。

そのため「のぞみ」を利用する人が多く、「こだま」のグリーン車を通常料金で利用しようと思う方が少ないため、少しでも座席を埋めるため格安でグリーン車に乗ることができます!

発売は乗車3日前まで。列車を変更する事も可能ですが、予約変更時点で2日以内に出発する列車に変更する場合は「EXこだまグリーン早特」の料金は適用されず、「エクスプレス予約」または「スマートEX」で予約した場合との差額を支払うことになります。

またGWやお盆、年末年始は利用できない日があるので注意が必要です(「エクスプレス予約」と「スマートEX」では利用できない日が異なり、「スマートEX」の方が利用できない日が多いです)。

繁忙時期(GW、お盆、年末年始)には設定除外日があります。2020年度は、5月1日(金)・5月2日(土)・5月5日(火)・5月6日(水)、8月10日(月)・8月15日(土)・8月16日(日)、12月28日(月)~12月31日(木)、1月2日(土)~1月4日(月)はご利用いただけません。

引用:JR東海

「EXこだまグリーン早特」を利用するには予め「エクスプレス予約」または「スマートEX」に会員登録しておく必要があります。

エクスプレス予約やスマートEXには登録にはクレジットカードなどが必要となります。

登録に必要なもの

「エクスプレス予約」…クレジットカード

「スマートEX」…交通系ICカード(モバイルSuicaも可)とクレジットカードまたはデビットカード(一部不可のものあり)

エクスプレス予約の詳細については以下のページをご覧下さいね。
→JR東海(https://expy.jp/sph/index.php)

スマートEXの予約の詳細については以下のページをご覧下さい。
→JR東海(https://smart-ex.jp/top.php)



EXこだまグリーン早特に実際に乗ってみた感想!

「EXこだまグリーン早特」の購入から乗車までの流れはどのようなものでしょうか?実際に乗った時の感想と共に書いてみたいと思います!

予約は全てネットからの予約となります。PCからだけでなく、スマホからも予約は可能。深夜時間帯は予約できないので注意が必要です。

予約が完了するとこちらの画面のように予約した列車の確認ができます!

乗車券を受け取る必要はなく、新幹線の自動改札で、「エクスプレス予約」の会員の方は専用のICカードを、「スマートEX」会員の方は登録した交通系ICカードをかざします。

私は「スマートEX」の会員なので、登録しているPASMOをかざしました。

すると、このようなご利用票が出てくるので受け取ります(ちなみに東京~名古屋の料金が9000円となっていますが、これは2019年10月の消費税増税前の料金です)。

また改札を出る時も入場時と同様にICカードをタッチするだけでOKでした。

入場時に受け取ったご利用票はそのまま持ち帰る事が可能です(^^)

今回東京~名古屋の利用で往復とも「EXこだまグリーン早特」を利用したのですが、各駅停車の「こだま」号とあってさすがに時間がかかりました。

実際に乗車した新幹線の外観の写真はこちらです。

駅に停まる度に「のぞみ」や「ひかり」に抜かれ、その光景を指を加えて見てるしかなかったのですが、行きも帰りも全席コンセント付きの車両だったのでスマホの充電を気にする必要がなく快適でした!

何より快適な新幹線のグリーン車に長時間乗っていられると言う快感は何物にも変えがたく、下車するのが惜しいくらいでした(笑)

快適な車内の写真も撮ってきました!

さて「こだま」号がお得になる商品と言うと「ぷらっとこだま」を思い浮かべる方も多いと思います。

「ぷらっとこだま」には普通車指定席用とグリーン車用とあり、グリーン車用は「EXこだまグリーン早特」とよく比較されるようです。果たしてどちらがお得なのでしょう?

調べてみました!



EXこだまグリーン早特はぷらっとこだまと比較して値段がお得?

基本的にはEXこだまグリーン早特のほうがお得だと考えて良いでしょう!

例えば、東京~名古屋間の場合は

EXこだまグリーン早特:9170円
ぷらっとこだま:9500円

となっており、EXこだまグリーン早特のほうがお得となっています。

しかも「ぷらっとこだま」は通常期と繁忙期で料金が異なり、繁忙期の料金は10700円となるため、その差は歴然となります。

また、ぷらっとこだまの普通車用の繁忙期料金も9700円なので、繁忙期は「EXこだまグリーン早特」が断然お得と言う事になります。

さらに、「EXこだまグリーン早特」は東海道新幹線の全ての駅で乗降できるのに対して、「ぷらっとこだま」は東京、品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪の各駅しか利用できません。

もっと言うと「ぷらっとこだま」は変更が効かず、キャンセルする際の手数料(出発10日前以降の場合)も割高で、さらに乗り遅れた場合も後続の列車に乗れないと言うデメリットもあります。

これに対し「EXこだまグリーン早特」の場合、万一乗り遅れそうになった場合でも、発車4分前であれば後続の列車に変更が可能です(但しこの場合早特料金が適用されないため、差額は支払わねばなりません)。

しかしながら「ぷらっとこだま」にも利点があります。

まずドリンクチケットが付いてくる事。これは「EXこだまグリーン早特」にはないサービスです。

また、「EXこだまグリーン早特」は出発3日前までに予約が必要なのに対し、「ぷらっとこだま」はJR東海ツアーズやJTBの窓口限定ながら前日でも購入できます。

さらに、「EXこだまグリーン早特」はGWやお盆、年末年始は利用できない日があるのに対し、「ぷらっとこだま」は通年販売なのでこれらの期間も利用できます。

最も「EXこだまグリーン早特」は、「スマートEX」会員の場合同期間は完全に利用できないのですが、「エクスプレス予約」の場合は意外にも5月の三連休や元旦などは利用できたりするので、

「エクスプレス予約」会員の方は「EXこだまグリーン早特」が断然オススメと言えるでしょう。

まとめ

EXこだまグリーン早特はグリーン車の指定席料金が格安になるチケットです。

新幹線の普通車を利用するよりもお得だと言う噂は本当でした!

またお得なチケットと言われているぷらっとこだまよりもお得であることが多いです♪

利用期間に関することなど多少のデメリットはあるものの、これを利用するためだけに「エクスプレス予約」「スマートEX」会員になるのもいいのではないでしょうか。