1964年10月1日に “夢の超特急”といわれた東海道新幹線が開業してから早50年を超えました。
開業した当時に走っていた0系新幹線は210km/hという世界最高速度の営業運転を行っていました。
それから、時が経ち日本の新幹線はどれくらい早くなったでしょうか。
日本の新幹線で最も早い新幹線を速さランキングにして見ていきましょう!
最高速度や平均速度などのスピードもまとめています(^^)
新幹線速さランキング~最高速度や平均速度などのスピードまとめ~
新幹線の速さランキングを最高速度と平均速度と共に見ていきましょう。
最高速度と平均速度は以下のように決定しています。
最高速度:走行区間の中で最も早い速度
平均速度:各新幹線の走っている距離を最短移動時間で割ったもので算出
日本で実際に走っている新幹線をもとにランキング付けしています。
※普段乗れない新幹線も含んでいます。
早速第1位から見ていきましょう!
第1位 L0系(リニア中央新幹線)
第1位はL0系(リニア中央新幹線)です!
最高時速は603km/時、平均時速は428.4km/時です。
最高時速:603km/時
平均時速:428.4km/時
区間:東京(品川駅)~名古屋駅(山梨リニア実験線のみ乗り込み可能)
路線名:中央リニア新幹線
営業開始時期:山梨リニア実験線:1996年(中央リニア新幹線:2027年部分営業開始予定)
引用:リニア中央新幹線(https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/faq/)
リニア中央新幹線は年に数回だけ走行試験時に体験乗車をすることができます。
リニア中央新幹線は鉄道のように車輪とレールの間の摩擦が生じないので、超高速での走行が可能です。
営業速度は時速500km以上で、最速で東京(品川)と名古屋の間(285.6km)を40分で結びます。
※現時点で乗り込めるのは山梨県にあるリニア実験線(42.8㎞)のみです。
JR東海の公式サイト(https://jr-central.co.jp/)から試乗を申し込むと、抽選で合否が決定します。
山梨県のリニア実験線にてL0系に乗り込めば、あっというまに時速500kmの世界を体験できるため、応募の倍率はかなり高めですが、磁力で浮上しての営業速度が最高で505kmになる中央新幹線は、圧巻の速さです!
2015年4月の走行試験では603kmを記録していますが、この速さは鉄道の有人走行としては世界で一番とギネス認定されています。
第2位についても見ていきましょう!
第2位 H5系・E5系(東北・北海道新幹線)
第2位はH5系・E5系です!
最高時速は320km/時、平均時速は239km/時です。
最高時速:320km/時
平均時速:239.2km/時
区間:東北新幹線:東京駅~新青森駅
北海道新幹線:新青森駅~函館北斗駅
路線名:東北新幹線、北海道新幹線
営業開始時期:E5系:2011年3月5日
H5系:2016年3月26日
名称:はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの
引用:JR北海道(https://www.jrhokkaido.co.jp/train/shinkansen.html)
北海道に到達したJR東日本の新幹線です。
現時点の通常営業の路線で、日本で最も速い新幹線の代表格となるのがH5系・E5系です!
そのボディの特徴は常磐グリーンを基調としていることと先頭車両の長さ15ⅿにおよぶノーズ(先端から後方に向けて車体が大きくなっていく部分)の部分です。
長いノーズによって騒音や空気抵抗の低減を実現しています。
E5系とH5系は、時速320kmに達しており、最短で東京と青森の間(713.7㎞)を3時間で結んでいます。
デビュー当初は最高速度300㎞でしたが、2013年からは時速320kmの早さにスピードアップしています!
将来的には時速360kmまで引き上げ、世界でも屈指の営業速度を実現する見通しです。
H5系車内は縄文土器の文様やアイヌ文様等にヒントを得た柄をデザインとしているなど、魅力的な内装を見ることができます。
以下の画像はE5系の普通車の車内です。
続いて第3位についても見ていきましょう!
第3位 E6系(秋田新幹線)
第3位はE6系です!
最高時速は320km/時、平均時速は146.7km/時です。
最高時速:320km/時
平均時速:146.7km/h
区間:東北新幹線:東京駅~盛岡駅
秋田新幹線:盛岡駅~秋田駅
路線名:東北新幹線、秋田新幹線
営業開始時期:2013年3月16日
名称:こまち、はやぶさ、やまびこ、なすの
引用:JR東日本
速さはもちろんですが、赤色のかっこよさで人気者なのがE6 系です。
現在の最高速度はミニ新幹線ながらもE5系と連結して時速320kmに達しています!
先頭車両の形状はE5系とよく似た長いノーズを持っており、ノーズによって騒音や空気抵抗の低減を実現しています。
在来線をE6系が通過する場合には時速130km、東北新幹線に入ると最高時速320kmへスピードアップし、最短で東京~秋田間(662.6㎞)を3時間30分台で走ります。
また、盛岡駅ではE6系の接続作業や分離作業を観ることができます。
現在は秋田新幹線を中心に走っていますが、今後は山形新幹線でも導入される予定となっています!
第4位についても見ていきましょう!
第4位 N700系(東海道・山陽・九州新幹線)
第4位はN700系です!
最高時速は300km/時、平均時速は233.5kkm/時です。
最高時速:300km/時
平均時速:233.5km/h
区間:東海道新幹線:東京駅~新大阪駅
山陽新幹線:新大阪駅~博多駅
九州新幹線:博多駅~鹿児島中央駅
路線名:東海道・山陽新幹線、九州新幹線
営業開始時期:2007年7月1日
名称:のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら、つばめ
引用:JR東海(https://railway.jr-central.co.jp/train/shinkansen/detail_01_01/index.html)
n700系は700系新幹線を土台に、さらなる高速性と快適性・環境性能向上の両立を目指し、JR西日本とJR東海によって共同開発されました。
2007年7月に営業を開始したN700系は
- 東海道新幹線…最高速度285㎞
- 山陽新幹線…最高速度300㎞
- 九州新幹線…最高速度260㎞
でそれぞれ走行します。
東海道新幹線は1964年に開業したという日本の新幹線としては最古の歴史を持っています。
当時の東京オリンピックに合わせるために開業を急いだこともあり、大都市を縫うように走ったり、多くのカーブが存在しているのが特徴です。
九州新幹線では700系をベースにしたN700系が走っています。
第5位についても見ていきましょう!
第5位 イースト・アイ
第5位はイースト・アイです!
イーストアイの最高速度は275km/時です。
最高時速:275km/時
路線名:主に東日本の新幹線区間
営業開始時期:1960年代
正式名称:新幹線電気軌道総合試験車(しんかんせんでんききどうそうごうしけんしゃ)
引用:JR東日本(https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_2/07-10.pdf)
イーストアイはJR東日本が所有する総合検測車です。
検測車とは営業速度にて架線や線路の状態を調査する珍しい車両のことを言います。
2001年にJR東日本がE3系をベースに開発したのが白ベースに赤の塗装が特徴のイースト・アイです!
東北、上越、北海道など東日本全域と北陸新幹線のJR西日本区間の検測を担っている存在です。
続いて第6位についても見ていきましょう!
第6位 ドクターイエロー
第6位がドクターイエローです!
最高時速:270km/時
路線名:東海道・山陽新幹線
営業開始時期:1960年代
正式名称:新幹線電気軌道総合試験車(しんかんせんでんききどうそうごうしけんしゃ)
引用:JR東海(https://railway.jr-central.co.jp/train/work/detail_04_01/index.html)
新幹線の検測車両の代表格といえば、ドクターイエローです。
運行日が限られており、走行時刻も公開されていないことから「見ると幸せになれる」とも言われています!
主に新幹線区間において、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行します!
700系をベースとしたこの検測車両の速さは、北陸や九州の新幹線の営業速度のよりも速い時速270kmとなっています。
検測車両導入時からドクターイエローは東海道・山陽新幹線の検測を担っている車両です。
まとめ
新幹線の速さランキングを見ていきました。
ランキングは以下のようになっています。
第1位 L0系(リニア中央新幹線)
第2位 H5系・E5系(東北・北海道新幹線)
第3位 E6系(秋田新幹線)
第4位 N700系(東海道・山陽・九州新幹線)
第5位 イースト・アイ
第6位 ドクターイエロー
どの車両も早くてかっこいい車両ですね!