新幹線のチケットのしくみは電車などに比べると複雑ですよね…
例えば、新幹線に乗るときに乗車券と特急券の2枚が必要になります。
乗車券と特急券にはどんな違いがあるのでしょうか?
また電車やバス、飛行機などは1枚のチケットでいいのになぜか新幹線だけ乗車券と特急券の2枚が必要です。
各1枚ずつないと新幹線に乗ることができないのでしょうか?
こういった疑問に答えていきます!
新幹線の特急券と乗車券の違いとは?
簡単に言うと
乗車券は出発から目的地までの移動にかかる運賃
特急券は新幹線に乗るための追加の料金
のことを言います。
新幹線に乗るには役割の違う2枚のチケットが必要になります。
この役割の違う2枚のチケットが乗車券と特急券です。
乗車券について詳しく説明していきますね。
乗車券とは?
乗車券は鉄道を使って移動する事に対して料金を払ったときに発券される切符のことを言います。
在来線を使用するときにも支払っており、列車に乗るには必ず支払わなければなりません。
乗車券の区間は自宅の最寄駅〜目的地の最寄駅となります。
続いて特急券について説明していきます。
特急券とは?
特急券は特急列車を利用するときに発券される切符のことを言います。
普通列車よりも早く到着したり、快適な席だったりする追加料金と考えるといいですね。
特急券には新幹線が停車する駅の区間が記載されています。
購入後は買い間違えていないかチェックしたほうがいいですよ!
特急券には
- 自由席特急券
- 指定席特急券
- グリーン車
- グランクラス
が存在しています。
4種類の特急券について詳しく説明していきますね。
まずは自由席特急券について説明していきます。
自由席特急券
自由席特急券とは席を指定しないで予約する特急券です。
自由席特急券のメリットは以下の5つです!
- 指定席特急券よりも安く購入できる
- 時間が指定されていないため、好きなタイミングで乗車できる
- のぞみ、みずほ、ひかり、さくら、こだまのどの新幹線でも同じ料金
- 通常期・繁忙期・閑散期による料金の変動がない
- 座席が空いていれば移動できる
料金も変動がなく、指定席よりも安く購入できることがメリットです。
また、隣に座った人がいびきをかいて寝ている人や、大きな声で話してうるさい人だった場合に他の席があいていれば移動できます。
自由席特急券にいいことばかりな気がしますが、デメリットも存在します。
自由席特急券のデメリットは以下です。
- 座れる保証がない
やはり自由席特急券のデメリットは座れる保証がないことです。
土日祝日や帰省のタイミングなど多くの人が乗る日にちには座れないこともあります。
新幹線に乗る場合長時間移動することになる場合が多いと思うので、座席に座れないというのは辛いですね。
そのため座席に必ず座れる指定席よりも自由席のほうが安いんですね!
「どうしても安く新幹線に乗りたい!でも座れないのも嫌だ!」
そんな方のために自由席で座るためのコツを調べてみました。
指定席なら必ず座れることを考慮に入れて、自由席で座るためのコツを見てみてくださいね♪
1. 可能な限り始発駅を利用する
始発駅ならまだ誰も新幹線に乗っていない状態なので、座席に座れる可能性が高まります。
2. 1本次の列車を待つ
乗ろうと思っていた新幹線のホームに、既に長い列ができていた場合はその列車は諦めて次の列車を狙うと確実です。
しかし年末年始やお盆休みなど人の多い日はあまり期待しないほうがいいです。
3. 多少時間がかかっても「こだま」を選択肢に入れる!
新幹線は最も「こだま」が移動時間が長いです。
そのため他の自由席に乗る乗客も敬遠しがちなので狙い目ですよ。
4.階段から遠い号車を選ぶ
新幹線は階段から遠くなればなるほど、並ぶ列は少なくなります。
また、新幹線から降りる方はなるべく階段に近い乗車口から降りるので、階段から遠い乗車口を選ぶと、乗るのが早くなります。
続いて指定席特急券について説明していきます。
指定席特急券
指定席特急券は席を指定して予約する特急券です。
指定席特急券の最大のメリットは座席に必ず座れることです。
- 座席に必ず座れる
切符を購入時に座席を決めるので、混雑期でも座席を確保できます。
早く予約すれば人気の窓際に座ることも可能ですね!
事前に予約しないと指定席が取れないこともあるのでネットで早く予約することといいですよ。
指定席は座ることができるのでおすすめなんですが、特にこちらの方々には指定席をおすすめしたいです。
- 電車での移動に慣れていない方
- 荷物が多い方
- 小さなお子様を連れている方
座席に必ず座れるというメリットがある指定席特急券ですが、デメリットも存在します。
デメリットは以下の4点です。
- 自由席特急券よりも高い
- 指定席をとった新幹線に乗り遅れると指定席券は無効になる(当日中の後続列車の自由席には乗車可能)
- 通常期・繁忙期・閑散期による料金の変動がある
- 座席が空いていても移動はできない
必ず座れるが故に新幹線料金は自由席よりも高くなってしまいます。
また、指定席料金は購入時期によって料金が変わります。
指定席の料金は繁忙期+200円、閑散期ー200円です。
◆閑散期
1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日の期間の月~木曜日(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除きます)。
◆繁忙期
3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日。
引用:JR西日本(https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/express_tickets/limited_express03.html)
続いてグリーン車についても説明していきます。
グリーン車
グリーン車は通常の新幹線の座席と比べて座席が広く、設備が充実しています。
その代わり料金は自由席特急券や指定席特急券よりも高くなってしまいます。
グリーン車の高くなる金額の目安は大体100kmにつき1000円程度の加算です。
そんなちょっとお高いグリーン車に安く乗る方法は
- スマートex
- エクスプレス予約
- 新幹線ホテルパック
の3種類あります。
3種類の中でも最もオトクにグリーン車に乗ることができるのは新幹線ホテルパックです。
グリーン車の新幹線ホテルパックをこちらのサイトから検索することができます!
→日本旅行
グリーン車よりもさらに豪華で過ごしやすいのはグランクラスと言われています。
グランクラスについても説明していきます。
グランクラス
グランクラスは、JR東日本で提供されているるプレミアムシートです。
飛行機で言うファーストクラスに相当するサービスを提供されるスペシャルな座席となっています。
グランクラスには以下のようなコンセプトがあり、様々なサービスが提供されています。
“特別なお客さまのため”だけに作られた、プライベート空間。
すべては“18名のお客さま”のために。
「極上のプライベート空間」で“特別な貴方”をお迎えします。
グランクラスはインテリアが豪華で、快適に過ごすことができます!
以下の画像は北陸新幹線、上越新幹線の内装です。
新幹線とは思えない豪華さとなっています。
また新幹線内で提供されている軽食は季節ごとに変わるメニューとなっています。
グランクラスについて気になる方はこちらのJR東日本のホームページをご覧ください。
JR東日本-グランクラス(https://www.jreast.co.jp/granclass/)
新幹線のと乗車券のチケットは1枚ずつ必要なのかについても調べてみました。
新幹線の特急券と乗車券のチケットは各1枚ずつ必要?
新幹線の特急券と乗車券のチケットは各1枚ずつ必要というわけではありません。
乗車券と特急券の区間が同じ場合は、乗車券と特急券が1枚になった切符が発行されます。
この切符を一葉券(いちようけん)といいます。
注意してほしいのはこの一葉券以外の場合は、乗車券と特急券の2枚がないと新幹線に乗ることができません。
また、複数の新幹線を乗り継ぐ場合は、特急列車に乗る回数分の特急券が必要となります。
まとめ
新幹線の特急券と乗車券のチケットは基本的には各1枚ずつ必要です。
乗車券と特急券の役割は
乗車券…出発から目的地までの移動にかかる運賃
特急券…新幹線に乗るための追加の料金
です。
新幹線に乗る際は必ず乗車券と特急券の2枚を用意するか、乗車券と特急券の役割が1枚に集約されている一葉券を準備しましょうね!